2006年 07月 26日
7月26日 演劇祭が過ぎて --- さすらいのバス運転士
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夕方、真下Tより、四国高等学校演劇祭のアンケートが送られてきた。
「HR」のときもそうだったが、賛否両論の意見があり、今回も興味深く読んでみる。
ちょっと目に止まったのが、
「バラタナゴ、有機農業、酒づくり、物語が表面的、生徒指導室でつなげる必要があるのか?」という今回最も頭を抱えた課題が感想になっている。
1時間モノという制限があるので専門的なことはけっこう割愛している脚本。
それでも人によっては話が難しいと捉えられてしまうなかなか厄介な脚本。
科白を本気で全て理解しようとすると、背景が深く、労力を要する脚本。
表面的ということは、役者がその背景を支えて演じていないと感じる。
音楽座「泣かないで」の”森田ミツ”役を演じる今津朋子さんは、こう語っていた。
>自分自身の心の成長が伴わなければ”森田ミツ”を本当に演じることは出来ないという思いから、彼女は舞台活動と並行して福祉系の大学へ社会人入学した。卒業後は精神保健福祉士の国家資格を取得し、精神障害者社会復帰施設で半年ほど働いた。(中略)演劇は虚構であっても偽りであってはならない。(後略)<
このスタイルは自分の作品創りと共通する。
主で入る役者は、お魚保護をマジで経験、取り組んでいない者たちばかりなので、この作品が描く思い入れは分かってないように思う、というより分かっていない。
当然伝えることはできない、自分の脳内劇場とはかけ離れている。
「バラタナゴ、有機農業、酒づくり」をアジテーションやシュプレヒコールで表現するなら話は別だが、そのような舞台を望むつもりはないし、それを行うなら講演会や街頭演説、パフォーマンスで十分。
「バラタナゴ、有機農業、酒づくり」をヒューマンドラマとして表現する、舞台技術上の制約、この2点から、生徒指導室が舞台になった…が故にそれだけの重みが要求される。
生徒指導室でつなげるレベルには至っていない。
表現とは何か?
そんなことを改めて考えさせられる感想だった。
「HR」のときもそうだったが、賛否両論の意見があり、今回も興味深く読んでみる。
ちょっと目に止まったのが、
「バラタナゴ、有機農業、酒づくり、物語が表面的、生徒指導室でつなげる必要があるのか?」という今回最も頭を抱えた課題が感想になっている。
1時間モノという制限があるので専門的なことはけっこう割愛している脚本。
それでも人によっては話が難しいと捉えられてしまうなかなか厄介な脚本。
科白を本気で全て理解しようとすると、背景が深く、労力を要する脚本。
表面的ということは、役者がその背景を支えて演じていないと感じる。
音楽座「泣かないで」の”森田ミツ”役を演じる今津朋子さんは、こう語っていた。
>自分自身の心の成長が伴わなければ”森田ミツ”を本当に演じることは出来ないという思いから、彼女は舞台活動と並行して福祉系の大学へ社会人入学した。卒業後は精神保健福祉士の国家資格を取得し、精神障害者社会復帰施設で半年ほど働いた。(中略)演劇は虚構であっても偽りであってはならない。(後略)<
このスタイルは自分の作品創りと共通する。
主で入る役者は、お魚保護をマジで経験、取り組んでいない者たちばかりなので、この作品が描く思い入れは分かってないように思う、というより分かっていない。
当然伝えることはできない、自分の脳内劇場とはかけ離れている。
「バラタナゴ、有機農業、酒づくり」をアジテーションやシュプレヒコールで表現するなら話は別だが、そのような舞台を望むつもりはないし、それを行うなら講演会や街頭演説、パフォーマンスで十分。
「バラタナゴ、有機農業、酒づくり」をヒューマンドラマとして表現する、舞台技術上の制約、この2点から、生徒指導室が舞台になった…が故にそれだけの重みが要求される。
生徒指導室でつなげるレベルには至っていない。
表現とは何か?
そんなことを改めて考えさせられる感想だった。
by tkdc
| 2006-07-26 22:37